usajii357’s diary

Twitterでは足りない物を載せる用

Online SideM学会配信方法備忘録~導入、理論編~

 こちらではOnline SideM学会にて使用した配信環境についてお話しようと思います。私の個人的な日記らしきものは下記からご覧ください。

usajii357.hatenablog.com

 という事で配信についてお話していくわけですが、これはパソコンに関する知識も無いのにも関わらず、M@STER SONGを導入する為にどったんばったんした結果出来上がった不格好なシステムです。戦艦扶桑の艦橋みたいな感じ(通じるのか?)。という事で「よく分からないしM@STER SONGとか要らないからとにかく配信したい」「パソコンつよつよマンで無敵です」という方には残念ながら向いていない文章だと思いますのでご了承ください。というか無敵マン頼むから教えてくれ。

 また、この文章の目的は「知ってもらう」事ではなく「やってもらう」事です。包み隠さずに言うと「そこのあなた、『次の学会、予定が合えば出たいなぁ』とか『こんな学会気になるからやってほしい』とか『第2回OnlineSideM学会楽しみにしています!』じゃなくて自分が開催するんだよ!!!!!」という事です。とりあえず黙ってやるんだ。

 

 ・まず基本

 ぶっちゃけてしまうとICMAS2020やオンラインシャニマス学会の主催であるNestleさんが纏められたブログ、

mhcp0001.hatenablog.com

これを読みましょう。これでお終いです。これさえ出来ればとりあえず配信出来ます。というかこのブログが完璧過ぎる。アイマス学会関係なく、配信なるものを行う上での知識が纏まっている怪文です。読みましょう。

  というわけでここからの内容は上記のブログをご理解頂き、配信が一通り出来るようになった事を前提として進めさせていただきます。あのブログはバイブルみたいなものです。余裕があれば暗記するまで読みましょう。

ICMAS2020の配信環境解説 - 二輪と写真と珈琲と偶像と

 OBSとDiscordを導入し、配信出来る状態になりましたでしょうか?因みにYoutubeで配信を行う場合は申請が必要で、申請から配信が可能になるまで1日ぐらいかかります。申請方法は単純で、PCブラウザを開いて右上に出てくる「作成」ボタンを押すだけです。学会をするかどうかは置いておいて、これを読んでいる方は全員とりあえず申請だけしておきましょう。とりあえず申請するだけなのですよ?…ね?

 

 ・Online SideM学会で加えた事

 ということでここまで来られた方はOBSとDiscordで配信が出来るようになられたと思います。分からなかった場合はもう一度Nestleさんのブログを読みましょう。

ICMAS2020の配信環境解説 - 二輪と写真と珈琲と偶像と

 3回も出しましたので皆さんしっかり読まれたと思います。では、OnlineSideM学会で何を加えたという事を紹介したいと思います。まずは実際に出来た事から。

 

スマートフォンでの発表参加

M@STER SONGシステムとベル

・背景やタイマー

 

 3つだけです。という事でそこまで難しい事では無いです。ただ問題だったのがM@STER SONG。Youtubeの規約上、曲をそのまま配信に乗せると最悪配信停止に追い込まれます。シャニマスのフェス画面でかすかに流れていたHide & Attackをしっかり聞き分けてくる程度の精度を誇る同サイトの自動チェックに挑むのはもはや自殺行為です。つまり、Discordで曲を流しつつ」も「Youtube配信に音を流さない(OBSに曲音声を送らない)という工夫が必要です。これがちょっと大変でした。

 因みにですが、下記に思いついた事と実際にやってみた事を供養の意味も込めて並べておこうと思います。

 

<実際にやってみた事>

・半自動化(そもそもコードが全然書けなかった)

・なんとかして1デバイスで完結させる(失敗した上に全設定飛ばしかけた)

・BGM(いい感じの物が見つからなかった)

・各種部分の動画化(時間と知識が無かった)

・発表録画(安定性を考慮して断念)

・コメントの自動取得、画面内表示(場所が無かった)

ツイッターからのツイート取得(場所と技術が無かった)

 

<思いついた事>

・自動化(無理)

・これだけ入れたら誰でも学会出来るセットの作成(Nestleさんのブログがまさにそれ)

VR chat導入(聴講のハードルが上がりまくる)

・主催Vtuber化計画(需要はどこだ)

・文章化(労力がかかりすぎる)

・学会誌作成(上に同じく)

 

・アプリケーションの特徴

 今回使うアプリケーションは以下の通り。

 

・OBS

・Discord

・Banana VoiceMeeter

・何かしらのブラウザ

・音声再生ソフト

・タイマー(KAZAMITimer)

 

 どこぞの道明寺歌鈴さんが怖がりそうなBanana VoiceMeeterとタイマー以外は既にPC上に存在すると思います。入っていない場合はNestleさんのブログを(略)。余談ですがこのBanana VoiceMeeter、ミリオンライブ天空橋朋花役の小岩井ことりさんも使われているとか。流石音響ガチ勢こっこちゃん先生…

av.watch.impress.co.jp

 話を戻して…ここからは特にOBS、Discord、Banana VoiceMeeter、KAZAMITimerについてその特徴を見てみましょう。また、ここからは「PC外から入力された音声」を「マイク音」、「PC内部から鳴っている音声(=アプリ等から流れる音)」を「PC音」と表す事にします。更に、ここからは私の独断と偏見による説明となります。この人間が全てを正しく理解しているとは思えないので「本当か?」と思ったら調べてみて下さい。

 

前提

 M@STER SONGを流す、となると基本的にPC上のソフトを用いて再生する事になります。つまりM@STER SONGPCです。そして前述したようにM@STER SONGは配信には載せない=OBSに感知させてはいけない音になります。また、Discordから流れてくる音声は全てPCです。最後にM@STER SONGを被弾させる相手は当たり前ですが発表を中継するVC内に存在します。

 

Discord

 Nestleさんのブログにもあるように、実際に発表者からの画面共有を受ける為のソフトです。これがないと始まりません。一応Discord無しでも出来る、という話は後に。

 このDiscordですが、音声共有について以下のような特徴があります

・一般的な通話(VC)の場合ではマイク音のみが共有される

画面共有を視聴している時のみPC音が共有される

・画面共有の視聴は1まで。2ユーザー以上の画面共有を同時に視聴出来ない

 つまり画面共有を視聴していないと他者のPC音を聞く術はありません。学会中は基本発表者の画面共有を視聴している状態ですので、新しく画面共有を視聴してPC音を入手する事は出来ません。ここ大事。テストに出ます(テストなんぞない)。

 因みにですが、安定性なんかを無視するのであれば発表中にPC音を流す事で学会発表中に音声を流す事が出来ます。ベルを鳴らしたい、効果音を流したいという発表者の方はご一考してみては如何でしょうか。

 

OBS

 Youtube動画データを渡す為のソフトです。それだけでなく録画もこなす出来る子で、動画投稿者や配信者御用達のアプリだそうです。この子の特徴ですが

・マイク音とPC音の音量を別々に調整出来る。

・PC音に関しては基本的にPC内音量(=実際にPCから聞こえる音量)に依存する

 賢い。ですがPC音は一つのくくりですので、例えばDiscordの通話音声とモバMのゲーム音を別々の物であると判別する事は出来ません。惜しい…因みに残念ながら今回はそんなOBSの賢い部分を活用する事はありませんでした。ごめんね。

 

Banana VoiceMeeter

 仮想ステレオミキサーという部類に入るアプリです。気に入ったら寄付してね、というタイプのアプリですので気に入ったら寄付しましょう。私はしました。ぶっちゃけこのアプリについては全然分かっていない(調べた通りにしたら出来た、のレベル)のですが、特徴を挙げようと思います。

・PCの音声入力と出力を一手に管理できる

・PC音とマイク音を区別し、それぞれの音量を独立して調整出来る

・どのデバイス並びにアプリにどれだけの音量で音声を送るか設定出来る

 とても賢い。つまり「画面共有せずともVC状態でPC音をDiscordに流す」事が出来るわけです。強くて賢い。この特徴1つでM@STER SONGシステムの鍵となり、SideM学会の最重要アプリに上り詰めたといっても過言ではないでしょう。また、どの再生デバイスにどの音を、どの程度の音量で音を送るかという事も調整出来ますので例えばイヤホンからはDiscordのVC音声とモバMの音声を音量100で流すがスピーカーからはモバMの音声だけを音量20で流す、といった芸当も可能です。賢い。因みに私はなんか可愛いのでBananaくんと呼んでいます。道明寺歌鈴「ふええ…」

ダウンロードは下から

vb-audio.com

KAZAMITimer

 ゲームのタイムアタック等で使われるシンプルなタイマーです。これだけ。そのシンプルさが気に入ったので採用しました。

forest.watch.impress.co.jp

 

・結局何をしたのか~理論編~

 ここまででDiscord、OBS、そしてBananaの特徴を抑えました。次に何をしたのかという事をとりあえず理論的に見ていこうと思います。

  まずはNestleさんのブログを読むと出来る配信環境について。矢印が音声の流れを、そして矢印の色が音声の種類を示しています。黒四角で囲んだ範囲が同一PC内or同一アプリ内で起こっている処理です。また、全デバイスがDiscordの同じボイスチャンネルに存在する状態です。

 

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 単純ですが堅実かつわかりやすく拡張性にも富むという、如何に完成されたシステムなのかがよく分かると思います。流石はOnline学会系列の始祖です。Nestleさんってすごいのよ。

 また、動画データの経路も加えると下のようになります。動画データについても矢印の向きと色で判別下さい。

 

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 次にM@STER SONG運用に際して必要になった環境について。さらっとPCが2台出てきますが気にしない。便宜上OBSを入れている方をメイン、そうでない方をサブと呼ぶことにします。

 

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 ややこしく見えますが実は上の方が増えただけだったりします。ポイントは3つ。まず「2つのPCにログインさせるDiscordアカウントは別々にする」事、次に「サブPCはM@STER SONGを流すアプリ以外に音を発しない状態にする」事、最後に「メインPCのDiscordにおいてサブPCのアカウントはミュートしておく」事です。こうする事でサブPCを実質M@STER SONG専用機としていました。

 

 で、結局私が使った環境が以下の通り。

 

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 なんやこれ。という感じかもしれませんがこれが私の中での最適解でした。上記の環境に配信状況やコメントの確認をリアルタイムでするための配信画面の閲覧環境と音量調整を行う為(具体的には大音量でOBSに音声提供する為)のBananaを追加導入した状態です。今までのOnline学会系列に感じていた事に音量の小ささがあったのでこの形になりました。今回は中々の音量で提供出来たのでは無いでしょうか。またコメントやTwitterを常時確認出来るようになった為、コメントへの反応もしやすくなったと思います。因みにこれらを全て視認可能な大きさで表示する為、PCに関してはなんらかの方法でデュアルディスプレイ化しています。デュアルディスプレイ化はPCライフを一変させるのでオススメです。全人類やれ。

 というわけで理論編でした。何がしたいのかという事をご理解頂けたのではないでしょうか。

 

 

 ちょーーっと長くなりましたし、これから実践編という事もありドンドン長くなりますので一旦ここらで切りたいと思います。続きは下から。

usajii357.hatenablog.com