usajii357’s diary

Twitterでは足りない物を載せる用

なんか知らんがA3!をちょっとだけ読んだ記録

何故か分からないのですが周りのオタクに勧められてイケメン役者育成ゲーム(公式から引用)であるA3!をインストールしてメインストーリー第1章3幕までストーリーを読むことになりました。ほんとなんでなんやろなぁ……

www.a3-liber.jp

何はともあれ新規の感想には一定の需要があるとされていますので読んだ感想なんかを一応残しておこうと思います。勢いで書くので色々とあやふやになるかもしれませんがご容赦ください。

 

 

プロローグ辺り

物語は昔に失踪した父宛に届いた手紙の差出人を尋ねに、主人公であるいづみ(デフォルトネーム)がたどり着いたMANKAIカンパニーがぶっ壊されかけるところから始まります。いやちょっと待てどれもこれも掴みが強すぎる。

ショベルカーを繫華街?で振り回すな

そもそもなんですがヤクザ相手に1000万の借金滞納しておいてそれでも劇団を存続させようとする支配人の能天気さが凄すぎます。裏社会の人間ぞ?法が適応されない方法で報復されかねないぞ?そもそも借りるな?もしかするとそんな危険な道を渡ってでも存続させたいほどの思い入れがある大切な場所だったのかもしれないですが。

実際にMANKAIカンパニーはいづみの父が立ち上げた場所で、家族との時間を削ってまで必死に運営していた場所。彼が失踪した8年前まではかなりの盛り上がりを見せていたともあれば思い入れがあってしかるべきかもしれません。

 

いやちょっと待て?

母親サッパリしすぎでしょ

いづみの父8年前に失踪してるの????掴みが強すぎる(2度目)

いづみにとって父の形見?のようなものになる劇団をヤクザのショベルカー手から守るため、彼女は劇団に所属していた過去を活かして、ヤクザから課された無理難題をクリアしてMANKAIカンパニーを再興することとなります。何年も滞納した挙句、最終条件を付けてなんやかんやで返済を先延ばしにしてくれるこのヤクザ改め古市左京ってツンデレなんですかねぇ……それか演劇が好きでたまらないとか、MANKAIカンパニーに思い入れがあるとかなんですかねぇ……

 

いやちょっと待って?

いづみ、お前もか

いづみお前も役者かい!そして以前ってなんだよ以前って。なんか全体的に重い……?

 

何はともあれなんやかんやで以前から劇団に所属していた役者志望の佐久間咲也の他に確実にいづみに惚れ込んでいるだけで演劇に興味なさそうな碓氷真澄、劇作家になりたいらしい皆木綴をスカウト、追加で住む場所を探していたイケメンリーマン茅ヶ崎至となんか色々と謎な外国人留学生シトロンも加えて、まずはお披露目公演の千秋楽を満席にすることを目指すこととなるわけです。

 

なお、演出の都合でこの辺りのタイミングでチュートリアルガチャを引くのですが

丁度やってた無料10連も含めた結果

件の古市の最高レアが2枚も来ました。どうやらこの劇団潰すぞヤクザ、いづみに堕ちる?らしい……即落ち2コマか?

 

 

とりあえずですが属性過多でお腹いっぱいですね。ですが伏線の張り巡らせようが物凄くて、スマホのソシャゲらしくないな~って感じがしました。初めは「新米監督が纏まらない役者の卵をアレコレして纏めていくんやろなぁ~」ぐらいでしたが至る所に何かを仕込んである感じがします。なんか凄そうです。

 

1幕を読んでいく

何はともあれ、いづみは集まった5人をなんやかんやして役者に仕立て上げて公演を開催し、千秋楽を満席にしないといけません。そうでないと劇団(の看板)はショベルカーの餌食です。と言ってもだ

 

咲也……役者になりたい気持ちはあるがなんかこなれない

真澄……演技こそまだ上手いが協調性が終わっている

綴……脚本が書ける、多分救い

至……二重人格?ゲーマーでそもそも演劇に興味あるのか?

シトロン……いいヤツだし努力家だが日本語が危うい

 

いやどうすんだよ、折角綴が睡眠時間を削って劇団が栄えていた時代の演劇を参考に「ロミオとジュリアス」を書いたのにこんなデコボコメンバーで演劇が出来るのか?それもあと7週とかで?

 

とかいう心配をしたいところなんですがそれ以上にコイツらの抱えているバックボーンが重いのなんの。

これを1幕2話でぶつけてくるな

両親が居ないから親戚の家に世話になっているが馴染めなくて親戚の家をたらい回しにされている、半ば育児放棄されている(高校生って育児放棄って表現でいいのだろうか)、大家族を支える為に高校時代に夢を諦めた、どこか人と距離を置いて熱中することに二の足を踏む、国から逃げて逃亡生活を送っている……

ついでに言うといづみは昔演劇をやっていたがパッとしない過去があり、そもそも父は8年前に失踪しており、事情を知ってそうな劇団OBの鹿島は何にも言ってくれないときた。

どう見てもヤクザ、って言われてるのウケる

こう……手心とか……ないんか……?キャラクターをいじめるのが好きなタイプの脚本家が書いてるんか……?

 

でもこんな問題だらけで纏まりそうにもない奴らが色んな刺激を受け合って、演劇に打ち込むようになって、千秋楽を満席にするまでになるんですね~~~~凄い!詳しい内容が知りたければ君もA3!をダウンロードして、読もう!(露骨な宣伝)

これ最後の一枚買ったの古市だろ

とりあえずいづみ率いるMANKAIカンパニーは最初の試練を乗り越えたわけです。でもまだ試練は残っている!更に劇団員を集めて公演を開催しなければ!そこにはまだ見ぬ未来の劇団員の姿が……!みたいな匂わせをして第1幕は幕を降ろすわけです。

 

 

とりあえずここまでの感想ですが深いです。キャラクターの過去もだし、お話の深さもとてつもない。お話の長さも物語を深くしている印象、それも空気感を作る為に長くなっているのではなくて、情報量が多いので結果として長くなっているような感じがしました。

そして第1章、というのは話の区切りというだけであって話はこれからも続いていくんだという雰囲気をこれでもかというぐらい感じます。ゲームシナリオの章というと、そこでお話がぶった切られるレベルで話が変わることすらある印象ではありますが、A3!の章分けは小説の章分けぐらいの印象ですね。

というか小説なんじゃないかなこれもう。どっかで小説出てたりしない?とりあえず紙媒体で出せ?(物理書籍派)

 

 

2幕に行ってみよう

何はともあれ2幕に進みましょう。只者じゃない感じがしたので2幕からはスクショを取りまくって読んだのでスクショの数が増えますがご了承ください。

 

春組の大成功に浸る間も無く、いづみ達は夏組の結成と舞台に取り掛かります。

これ書いたの古市だろ、俺は詳しいんだ

オーディションにやってくるのは1幕で見たような人達。1幕ラストが次回予告みたくなっていましたが、それがしっかり生きています。恐ろしや脚本家。

せやろな

そんな中やってくる一人の男、皇天馬。私がハマっているアイドルマスターミリオンライブ!に登場する周防桃子みたいな感じがします。

有名な役者らしい

millionlive-theaterdays.idolmaster-official.jp

周防桃子アイドルマスターミリオンライブに登場する11歳のアイドル。子役として活躍した過去を持ち、芸能人としてのプライドが高い。ちょっぴり我儘で本心を隠しがち。実は両親と別居している。

 

脱線しましたが何故かやってきた有名な役者である天馬、衣装班として登場していた辛口少年幸、オドオドしている箱入り息子?椋、サイトデザインとして登場していた陽キャ?一成、そして何故か寮に住み着いていた(!?)謎の青年?三角の5名によって夏組は始動していくことになります。めっちゃ不安ですね。

 

春組のメンツも中々個性的でしたが、夏組もそれに負けず劣らず個性的。特に協調性がピンチで喧嘩だ言い合いだでてんやわんや。

悪口の知性が高すぎる

 

そんな中でも一人一人の傾向を見抜き、春組での経験を活かしつつ的確な言葉をかけるいづみの聡明さに感嘆させられます。流石は監督として劇場を盛り上げた存在の娘とでも言うべきか。

効果的に煽るの上手い

と、ここまでは春組でも見たような流れだなぁと思っていたのですが夏組の本領は多分ここから。演劇に取り組む姿勢を知って「役者」になっていくのが春組だとすれば、夏組は共に演劇をする相手と仲間になっていくことで「役者」になっていくという印象を受けました。

 

夏組の特徴と言えば天馬が根っからの役者であること。春組には役者はいなかったので外部からヤクザ鹿島を引っ張ってきてその部分をとことん分からせる必要があったのでしょうが夏組にはそれが必要なかったのでしょう。天馬が夏組のメンバーと打ち解けていけば、自然と夏組全体が役者として輝きだせるはずなので。

天馬もそれを自覚して……というわけではなさそうですが夏組のリーダーであろうと四苦八苦しながら前に進もうとしていきます。そして他のメンバーもそれに呼応して徐々にチームとして纏まっていきます。

咲也が前作主人公みたいなムーブしててアツい

勿論チームとなっていく彼らにも、春組がそうであったように色々と抱えるものがあって。

天馬は演劇というものにどうしようもない苦手意識があって。

演劇は一回勝負だもんね

椋はマンガの主人公のようになりたい一心で努力して、陸上部のエースにまでなったのにケガをしてしまって。

少女漫画の王子様、なのかわいい

一成は本気で言い合える友人が居なくて。

軽々しく陽キャとか言ってごめんな……

幸はその趣味からか冷たい目で見られることがあって

急にイケメンとイケメンを近づけるな、心臓に悪い

三角は……三角……?

なんかあるんだろうけどここでは見えてない感じ?

 

兎にも角にも不器用な彼らは互いに努力して、ぶつかり合って、協力していけるようになっていくわけですね~!凄い!詳しい内容が知りたければ君もA3!をダウンロードして、読もう!(露骨な宣伝2度目)

 

 

天馬の知名度もあってか夏組の公演も満員御礼となり、これまた劇団(の看板)はショベルカーの餌食にならずに済みました。すげえよ、いづみ。

 

しかし悠長なことは言ってられません。秋組の準備を始めないといけないからです。1幕でもそうであったように、ここでも秋組になりそうなメンバーがチラホラと登場していきます。新キャラの出し方がスムーズすぎて上手すぎる。

そしていづみはコイツに声を掛けるのです。

匿名のアンケートお前じゃん!!!

古市左京。何度も借金返済をあと伸ばしにしたり、様子を見に来たと言ってアドバイスを残していったり、MANKAIカンパニーの古い映像にその姿が映っていたり。「コイツMANKAIカンパニーの事好きなんだろうな」と薄々思ってはいましたが、それでも借金相手に声を掛ける流れになるとは思っていませんでした。立花いづみ、度胸がありすぎる。

後方彼氏面か?

いやヒロインか?????????????????????

 

 

3幕だ3幕

何はともあれ3幕です3幕。私はこの古市左京とかいう白髪金貸しツンデレ(?)ヤクザが何故劇団員ヅラしてSSRカードとして排出されているのかを知らねばなりません。あとここまでは読めって脅されアドバイスを受けています。読んでいきます。

プロローグ……ってコト!?

 

誰かの独白?で始まるという、なんだか知らない始まり方です。ここに来て新鮮さを追求してくるA3!、もはや信頼の塊。

今回集まったのはカメラマンとして登場していた臣、なんかチャラそうな太一、演技はからっきしだが熱意が何故か凄いヤンキー十座、十座のケンカ相手?であるヤンキー万里、そしてもはやデレを隠そうともしないヤクザ左京。60%がヤバいメンバーという、中々なメンバーが揃った秋組ですがまあいづみなら何とかするんじゃないですかね(圧倒的信頼)。左京もなんか頼れそうだし……?お前借金相手だったよな……?

左京とかいう保護者

 

集まったメンバーの中でも異色と言うべきか、なんというべきか、前半は十座の描写が多い感じがします。回想、という形で演劇への想いを見せてくる手法は秋組になって初めて出てきたものですが、その中で語られる十座の過去にはこれまでのキャラクターに負けず劣らずの重さと物語を感じられました。自分も従兄弟である椋のように変わりたい、という強い想いは他のメンバーにも良い影響を与えていく……のでしょうか。

"覚悟"を感じるね……

にしてもだ

お前はなんだ?

保護者か??

パパなのか???

嗚呼左京とかいう男、確実にお前はオモロな男だろうな……

 

何はともあれ練習が開始されていきます。リーダーとなった万里と熱意を買われた十座のダブル主演という形を取ったアクション多めの演劇に取り組む秋組の面々……

とか言ってる場合じゃねえ!

なんなんだよ!なんの匂わせだよ!

臣!お前も"そっち側"なのかよ!!

脅迫状ってなんだよ!!!

と、練習の描写があまりありません。春組、夏組とはかなり違う雰囲気を感じます。それもそのはず、自分の後悔を語らせる「ポートレイト」という課題を通して彼らはその人生の後悔を言葉に、演技にして我々プレイヤーに教えてくれます。

 

これはわかる

外見から避けられ続けてきた十座の後悔には憧れだった舞台への想いに蓋をして暴力に身を投じつづけたことへの後悔とこれからは役者として変わってやるんだという強い覚悟が

傷跡に触れながら語られた臣の後悔には死んでしまった親友の横で生き残ってしまった自らと、親友の夢を代わりに果たそうとしている自分への後ろめたさと、自分の中に確かに灯っていた舞台への想いが

左京の口からはヤクザという身分の為に金貸しという形でしかMANKAIカンパニーに貢献出来なかったことへの後悔と、劇場の舞台に立ちたかった想いを見ないふりしてきたことへの後悔が

 

なるほど、これは過去に後悔を持つ男達がもう一度夢を見て、努力して、叶えていく物語なのだと思いました。"役者としての成長"が主軸に置かれた春組、"チームとしての結束"を主軸にした夏組と来て、秋組は"もう一度ガムシャラに熱くなる"とでも表現すればいいのでしょうか。この組み分けというシステム、ただのキャラ分け以上の非常に重い意味を持っていそうです。

 

そしてこのリーダーが「今まで後悔も無く何となくでやってこれた」万里というあまりにも残酷で美しい対比。そんな彼も「本気になれなかったこと」を人生の後悔として、「本気になって舞台に取り組む覚悟」を決めて秋組の一員として歩みだすわけですね~~~いや~~~すごい!秋組が一つになって進みだす音がしますね!

 

……なんか忘れてない?という気持ちを見透かしたように物語は急展開を迎えていきます。

そうだ、嫌がらせの脅迫状のことでした。脅迫状はいたずらでは済みませんでした。衣装がボロボロになったり、急に小道具が無くなってしまったり、それに動揺してか安定感のあった左京がミスをしてしまったり……それでも秋組のメンバーは急ごしらえで衣装を作り直したり、持っている"フリ"で観客を魅了したり、アドリブでその場を乗り越えたりすることでその窮地を脱していきます。本当に良いチームですね。

 

……いややっぱなんか忘れてない?という気持ちを見透かしたようにスポットライトは左京へ。

そうでした、コイツのポートレイトは"後悔"で止まったままだったんです。他の若いメンバーは後悔から前を向いて進みだしている中、左京は年長者であることもあってか前に進んでいなかったわけです。自分を変えるのに年齢なんて関係ない、役者同士として互いに互いを"食っていく"ぐらいの熱量を持つことにした左京は秋組の舞台を更に盛り上げていきます。いや本当に良いチームになりました。

 

 

……いややっぱ忘れてるよ!!!!!七尾太一のことをよぉ!!!!不自然なぐらいコイツだけセリフなかったよなぁ!!!!

う、うわ~~~~~~~

ポートレイトが噓っぽい、という評価を受けていた太一。彼はMANKAIカンパニーを一方的に敵視?するGOD座の下っ端役者で、MANKAIカンパニーにスパイとして潜入、その評判を滅茶苦茶にするよう指示を受けていたんですね。そうすればメインキャストとして舞台に立たせてやるとそそのかされて。

徐々に変わっていく秋組の仲間達と彼らに湧いていく愛着、舞台を汚そうとしている自分への罪の意識、主役というまたとないチャンス……色んなものに板挟みになった彼の苦しみや後悔は計り知れません。そりゃあポートレイトも噓になるわな。

 

そんな彼を万里はリーダーとして、"本当のポートレイト"を見せ合うことで受け入れようとします。不器用な方法ですが彼がリーダーとしての自覚を示すようになった素晴らしいシーンです。

スパイとして舞台を汚そうとしてしまった、そんな後悔を乗り越えて、太一はMANKAIカンパニーの役者として歩んでいく決意を示すのでした。

 

そして千秋楽、迷いを振り切った5人の男達は舞台で燦燦とその輝きを放ち、互いの健闘を称え合うのです。

 

 

いや名作か????????????????????????????

名作だったわ……

 

 

いやもう本当に凄いです。正直A3!を読むまでは「劇場を再興する為に集めた美男子達に囲まれるハーレム状態主人公」ぐらいの話だろうと舐めていた節がありましたが全員が全員違う問題を抱えつつ、それを協力して努力して乗り越えていく熱い熱い物語がここにありました。心から謝罪申し上げます。春組、夏組、秋組とテーマが違うのも物凄くワクワクさせられます。私の負けです。勧められた手前、ここまで読んでサラッと感想書いてはい終わり、にしようとか思ってましたが冬組も読むことにします。というか全部読むわ。

 

 

でもお前は一貫してヒロインだよ♡左京♡

 

 

4幕に辿り着く

 

なんとここまで7000字書いたそうです。ヤバいですね。正直全部感想文をしたためかねない勢いですし、キリもよさげなので4幕をこの感想文の〆にしたいと思います。

 

まあ、といってもここまでの流れ的に役者集めて、仲良くさせて、個人個人の問題に向き合いつつ公演が成功する、という流れなんでしょう。ここまで来れば流れは読めてくるものです。細かい違いを楽しむべきかも、と思っていきましょう。精進料理みたいなもんです。

 

私もここまで来て鍛えられています。添い寝屋ぐらいではもはや動じません。冬組は昔演劇をしていた紬、GOD座から離反した丞、添い寝屋の東、なんか芸術家?の誉、そして劇場前に寝ていた記憶喪失の密の5名で構成されることになりました。全員大人なので今までのような、特に秋組で見られたような若さ全開のストーリーにはならなさそう。大人特有の悩み方をして、大人特有の解決策を拝見しようじゃあありませんか……ん?

 

なんか急展開キター???????タイマンACT、それは2つの劇団が一つのお題に沿って劇を連続して行い、抽選で選ばれた観客の投票が多かった方の勝ち!という謎の?勝負。勝負に勝てば1000万ほどの売上金を譲渡されますが、負けた場合はMANKAIカンパニーの解散を要求されます。相手は仮にもトップクラスの実力を持つGOD座。結成されたばかりの冬組が相手取るにはあまりにも大きすぎる存在です。

 

困ったことになりました。春、夏、秋と成功を収めた結果、遠い物となっていた劇団の解散。それがリアリティを持って戻ってきてしまったのです。私にとっても困ったもので、冬組をゆったり見守るつもりだったのに急展開が襲ってきたものですからついていけるか心配です。"流れは読めている"とかほざいていた少し前の自分を殴るしかありません。

 

タイマンACTを受けるかどうかも問題ですが、兎にも角にも冬組は始動し始めねばなりません。最初にフォーカスされるのは何か訳アリそうな紬と丞の関係性。昔は一緒に演劇をやっていたのに、紬だけ辞めてしまったそうな。「また逃げ出すのか」と問い詰める丞にタジタジの紬。ギスギスした関係性が続く2人に怪奇現象が襲い掛かります。

ロンド・ロンド・ロンド……ってコト!?

 

cinema.revuestarlight.com

映画少女☆歌劇レヴュースタァライト再生産総集編「ロンド・ロンド・ロンド」:2018年に放映されたアニメシリーズの総集編。舞台で輝く星を掴むべく、9人の舞台少女がそれぞれの想いを胸にレヴューを繰り広げる。2021年には続編となる新作劇場版が公開され、今に至るまで定期的にちょくちょく再上映されている。

 

話が脱線しました。MANKAIカンパニーには七不思議なる都市伝説じみた怪奇現象があるそうで、これもそのひとつ。2人が本音をぶつけあい、仲直りするまでは12日から抜け出すことが出来ない。大人という、素直になれない面倒なヤツらの本音を表現するには怪奇現象でもぶち当てないといけないってことなんでしょうか。本音をぶつけあい、長年の不仲を解消した2人は無事ループから抜け出すことが出来たのでした。

……どうして三角だけループせずにいるんだい?

 

怪奇現象は他のメンバーにも襲い掛かり、その過去や悩みを引き出していきます。

開かずの間にいづみと閉じ込められた東には急に家族が帰らぬ人となった過去があり、人一倍孤独に恐怖を覚えていることが判明します。添い寝屋というのも誰かの存在を感じていないと不安だったから、という中々な理由があったのです。

 

GOD座の揺動により、不協和音が響き始めた冬組。問題点の整理と称して各々の触れられなくないことを的確に言い当ててしまった誉には人の心を理解出来ない。合理的に物事を考える結果、悪気は一切無いのに人を傷つけてしまうことに悩む彼の前に現れるは人の心が見えるというルーペ。

 

密だけは……まだ匂わせって感じでしょうか。三角と同じような扱いなのかな?

 

怪奇現象に翻弄されながら、彼らは過去と向き合って仲間達と手を取り合ってGOD座とのタイマンACTへ向け、他の組のメンバーの力も借りながら芝居を作り上げていきます。大人なだけあって自分の過去や苦手を把握はしている、でもそれをどうやったら良い方向に持っていけるのか分からない、という悩み方をしているのは新鮮さを感じましたし、冬組の特徴はやはり大人であること、なのかなと再確認することとなりました。お酒も飲めるし!

 

にしてもGOD座やってることヤバいからな?太一と丞が告発した瞬間GOD座消滅するようなヤバいことやってるからな?

 

公演は中々に順調。丞に相応しい主役であらねばならない、と紬が自分の演技を見失いかけたりもしましたが丞が本音をしっかりぶつけて解決。

 

これまでの喜劇とは打って変わって悲劇も観客からは好評とGOD座に挑むには充分過ぎる冬組の面々。

僅差ではありましたがGOD座を破ることが出来ました!やったね!

 

借金も完済!やったね!(そういやお前金を貸してる側でもあったな)

 

終わり!とはならずに次の目標がぼんと提示されます。フルール賞、それは父が届かなかった演劇の頂点(という理解でいいのか?)。次からはこれを目指していくMANKAIカンパニーが描かれていくようです。どうやら新規メンバーも増やすようで……?

 

それだけじゃあない、なんか父親と連絡を取っている?鹿島の姿が描写されていたりと伏線を貼りなおしますね~~と宣言しているような描写が続いていきます。どこまで想定してストーリーを書いてるんだろうか。

 

何はともあれこれからも是非舞台の上で咲き誇る姿を見ていけそうです。楽しみですね。スタッフロールには驚きました。

 

 

感想のまとめ

めっちゃ良かったです。これに尽きる。びっくりした。滅茶苦茶面白いもん。全人類とりあえず読んでみ???

 

アプリも丁寧で、時系列がちゃんと表示されていて繋がりを感じられたり、次のオススメストーリーが紹介されていたりと兎に角読ませる気マンマン。

 

そしてストーリーが何にもせずとも読めちゃうからスラスラ読めてしまう。レベル開放~とかエリア開放~みたいな、ソシャゲによくあるやつが無いのもポイント高いですね。新規が入りやすい。

あと細かいところなんですが、画面とタッチするとラグ無しに次のセリフがポンポン表示されるのは良かったです。間を置いて世界観を感じさせたり、察する余地を作るタイプのストーリーも好きっちゃ好きですが、個人的には"文字を読む"為にストーリーを見ているのでその文字がポンポン出てくれるのはストレスフリーで良いです。これは好みが出そうですが。

 

とりあえずここからもストーリーは大量にあるみたいなのでボチボチにはなると思いますが読んでいこうと思います。メインストーリーは早めに読み切ってしまいたいかな。あと、現状ゲームとしては一切遊んでいないのでゲームの部分もちゃんとやってみたいですね。現状電子書籍みたいな扱いになっているので。

 

 

最後に。

全員が全員見せ場があるので全員かなりお気に入りなキャラクターなのですが、1人お気に入りを挙げるのならば十座君かもしれないです。こういう"覚悟"があるヤツ好きかもしれん。もうちょっと肩の力抜いた姿も見てみたいな。紬も割と良いね……

 

なお「おもしれー男……」枠1位はぶっちぎりで左京です。ほんとおもしれー男……