usajii357’s diary

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This is @rtemis #15 "感想"

8月からボチボチ書いてきたこのシリーズも遂に最終回となりました。思えば長い付き合いとなっていましたし、中々感慨深いものですね。逆に毎週何かネタを探して千文字以上書く、という生活が終わるというのは不思議な感覚でもあります。

 

ということで今回は最終回らしく感想や思い出を書いていきます。我ながら詩的な自分語りとしてのんびりとご覧ください。

記念撮影

終わりの始まり

「劇場版アイマス学会にしたいんです」

これは9月末、北九州のCDSダイニングから宿へと帰る夜道に放った一言です。「劇場版」とは劇場版スタァライトを意識した表現。劇場版スタァライトは、滅茶苦茶ざっくり言うと次の道に進もうとする登場人物達がやり残したことを清算していく物語。そして何よりも、スタァライトというお話の終わり。

思えば私はアイマス学会に囚われ続けてきました。オフ会にも参加して来なかった「兎爺」という存在がこれだけ素敵な出会いに恵まれ、可愛がってもらうこととなったキッカケは紛れもなく第2回アイマス学会 in 札幌。その輝きを目指してOnline SideM学会を開き、アイマス学会FESTIV@Lにて有終の美を飾る……のが一番綺麗な終わりだったのだろうと今でも思います。でも終わなかった。学会FESは全体的に見ると大成功でしたが、私個人としては何も出来なかったという後悔ばかりが残る結果となりました。

アイマス学会にもう一度向き合え。苦しみ、もがき、後悔する事になっても。何も出来なかった自分とアイマス学会にケリを付けろ。

そう、どこかでケリを付けなければならない、私の中でアイマス学会を一度終わらせないといけないと学会FESの直後からずっと思ってきました。このプロジェクトの名前を「月にもう一度辿り着き、まだ見ぬ火星へと至る」アルテミス計画から名を取ったのは、アイマス学会にもう一度辿り着いて清算し、まだ見ぬ世界へと向かいたいという思いも込めていました。

全てを終わらせる為のプロジェクト、それがProject @rtemis。

 

増えて、増えて、増えて

初めは備忘録だけにする予定でした。学会の開き方紹介というのは学会FESで出来なかった事ですし、アイマス学会の普及という観点からしても有用だろうと考えたからです。そもそもアイマス学会がもっと開かれるようになる最良の方法は、これまでの経験者が開くことよりも学会主催がやりやすくなるような環境を作る事だと思っていたからです。主催の母数が増えればそれだけ学会の数も増えるはずですから。

ただ一年以上前の手柄(それも私は何もしていない)を振りかざして方法論を紹介するのは説得力に欠けるし、何より清算にはならないなと思いました。こうしてProject @rtemisにアイマス学会というお仕事が増えることとなりました。学会そのものは後付けだったんですね。中々レアなパターンだと思います。

何度書いたか分かりませんが、アイマス学会には協力者が必要不可欠です。よって学会を開くにあたり、共同主催やコメンテーターをお呼びしました。勿論「アイマス学会にケリをつける」という主目的は最後まで隠していたので我ながらかなり悪い奴です。次お会いした時に手土産を用意していこうと思います。こうして運営という集団が増えることとなりました。

そして募集をかけてみると物凄い発表希望者数が集まりました。公開した企画書にもありますが、5名集まればOK、10名来たらラッキーぐらいに思っていたので本当に驚きました。結果、発表枠を15に増やすことになりました。それでもフォローしきれなかったという事実は未だに信じられない事実です。こうやってProject @rtemisはどんどんとその規模を増していくこととなりました。

 

慣れと苦しみ

こうやって規模が膨らんだProject @rtemisですが、アイマス学会の方はとても簡単に準備が進みました。ツイプラにて今までの手法を兎に角使い回す事を宣言していたので、それの再確認とアップデートだけで良かったからです。

With Project @rtemis, we will expand the possibilities of Society for THE IDOLM@STER further, using traditional and sophisticated technology to hold the Society for THE IDOLM@STER.

上はSTIO2022ツイプラの序文です。日本語訳すると

Project @rtemisでは、伝統的かつ洗練された技術を駆使してアイマス学会(STIO2022)を開催することで、アイマス学会の可能性を更に広げていきます。

みたいな感じになります。もうはじめっから新しいことはしないと宣言していたわけです。これはかなり気楽でした。

余談ですがこれはアルテミス計画の序文として掲載されている、

With Artemis missions, NASA will land the first woman and first person of color on the Moon, using innovative technologies to explore more of the lunar surface than ever before.

をモチーフにしたものとなります。大体同じですがアルテミス計画の方は「革新的な技術を使って」になっている部分が大きな違いです。

www.nasa.gov

閑話休題。学会FESにて強敵(とも)である実行委員会に揉まれまくったのもあって、自分でも驚くほどサクサクと進みました。また、昨今の情勢やvTuberブームからかオンライン配信に関するソフトウェアが大量にリリースされていることも拍車をかけました。色んなものが学会FESの時よりも洗練されており、楽になっていました。技術の進歩とは凄まじいものです。唯一苦しんだのは選考でしょうか。誰かを落とす、という行為はかなりの苦痛でした。落選連絡を送った直後、その精神的ストレスから冗談抜きにトイレから出られなくなったのは今でも鮮明に思い出せます。それ以外はとんとん拍子にことが進んでいた覚えがあります。

一方で備忘録は相当な難産でした。何度も何度も考えて、何度も何度も全てを破棄して、何度も何度も一から書き直していました。7回ぐらいまっさらな状態にした覚えがあります。どこまで書くべきか、そもそもどれがやるべき事なのか、どう表現すれば伝わるのか……途轍もなく高い壁を勝手に設定してしまったと何度も何度も後悔しながら書いていました。本当に大変でしたがなんとか形になったのは我ながら良かったと思います。

 

美しい終幕

過去に運営として参加したアイマス学会の本番というのは、毎回命を削るが如く気持ちで運営していたのですが今回はそんなことは一切ありませんでした。本当にすんなりと始まって、すんなりと終わってくれました。配信がストップするといった致命的なミスは無く、万事のんびりと、静かに、けれど確かな熱を持って進んでいきました。

全ての発表が面白くて、コメントコーナーもとても楽しくて、用意した仕掛けは全てしっかり動いてくれて。アイマス学会としてとても綺麗に仕上がってくれましたし、発表者さんや司会者さん、コメンテーターさんが綺麗に仕上げて下さいました。紆余曲折ありましたが本当に完璧な学会になったと思っています。感謝してもしきれないほどです。作っていたツイート纏めがトゥギャッター編集部さんにイチオシされたりと中々嬉しい出来事もありました。

そして、「ケリをつける」という個人的な観点から見ても完璧でした。これだけ綺麗に決まってしまうと未練も後悔もありません。私には勿体無いほどの、あまりにも美しい終わりだったと思います。そしてアイマス学会のノウハウを世に出すことも出来ました。アイマス学会をやってみたいと思っている方を後押ししてアイマス学会を更に広めるという、Project @rtemisの根幹を成す目的を果たすことも出来ました。

Project @rtemisは私の願い通り、綺麗に終わらせてくれました。

 

終わりは始まり

私は今、とても空っぽになっている気分です。"アイマス学会"を演じきってしまったということなのかもしれません。だからこそ、次の場所を探しに行けるのだと思います。終わったからこそ始められる。きっと私はこれから火星へ、まだ辿り着いたことのない場所へと向かってようやく歩みだせるようになったのでしょうか。

やってみたいことは沢山あります。やってみたいゲームも、作ってみたいプラモデルも沢山あります。カメラに凝ってみたり、楽器をやってみたり、二次創作ってのをやってみたいと思っていたりもします。きっと今、私の前に広がっている可能性は無限大です。

その可能性の中には勿論アイマス学会も含まれているとも思っています。今回でしがらみを脱ぎ捨てることが無事出来たので「やっぱりちょっとしたくなった」と気軽に主催出来そうです。やっぱりこの遊びは楽しいのでここで可能性を捨てるのは勿体ない感じもしますからね。

 

このProject @rtemisは私にとって、とても大切な宝物となったように思います。このプロジェクトにかかわってくださった皆さんにとっても、何かしら意味のあるものとなっていれば嬉しいです。

 

最後にエンドロールに掲載した私の祈りと、終幕に相応しい音楽を貼って終わりとしましょう。長い間お付き合いいただきありがとうございました。

Then, I wish someone will use what I learned and recorded from Project @rtemis to take the next giant leap.

 

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