usajii357’s diary

Twitterでは足りない物を載せる用

飯を食えなくなった話

何故かご飯を1週間ぐらい食べられなくなったのですが、その間に足掻いていた自分が客観的に見てちょっとオモロだったので記録として書き残そうと思います。内容が内容なので生理的な話が出まくりますのでご了承下さい。後言いたい事は「オタク飯を食え」に集約されます。飯を食え。

0日目

7/25、日曜日。晩御飯が食後2時間で胃の中からお手洗いに消えていったぐらいでまあ特に異変はなかったと思っていました。胃腸も気分屋なので割とある事ですし、私の中ではあまり気にしない事です。ただ大人しく考えるとここから何かしら狂ってた気もする。

1日目

月曜日。とりあえず朝ご飯は無しです。といっても朝ご飯から食欲が無いのはいつもの事で(何なら朝ご飯を胃が感知すると腹痛が起こる)朝ご飯抜きは良くある事だったりします。おはよう朝ご飯が出来ないタイプの人間です。

お昼。食欲が無い。そんな事もあるでしょう、何分私の身体は気分屋なので。無視して通常営業しました。水だけはちゃんと飲んでました。

夜。食欲が無い。1日ぐらい物を食べたくない日もあるのでしょうか、ぐらいのテンションで水だけ飲んで寝ました。明日にはご飯を食べる事になるだろうと思って。

2日目

火曜日。朝は兎も角、昼になってもまだ食欲が出ません。流石に焦りだします。なんとかして物を押し込もうとしますが「固形物が喉を通らない」事が発覚します。この固形物ってのにはお粥やらゼリーなんかも含まれていました。というわけで水しか飲めない状態に自らが陥った事に気づきます(判断が遅い)。

なにはともあれ、脳味噌が使える(確か)唯一の栄養素であるブドウ糖と細胞呼吸に必須であるナトリウムイオンだけは確保しないと確実に死への一本道です。という事で大量のスポーツドリンクを確保して、砂糖と塩を大量に混ぜ込んだ非常飲料の大量確保を行いました。我ながら脳味噌とクエン酸回路だけは動かすという強い意思を感じます。唐突に役立つ生物の知識。勉強はしておくものです。

3日目

水曜日。口内炎が出来始めます。そりゃそうです、まともにビタミン取れてないんですから体内環境が暴れ出す可能性しかないです。ついでに各種身体能力の低下が見られ始めます。何もないところで転びまくります。道明寺歌鈴の因子が効いて来たようです。このままだと確実に死です。この現代日本で餓死なんぞしたらニュース物なんだろうなぁ…と思い出します。そりゃそうだろうよ。

  ↑当時のツイート

まあ当たり前ですが「こんな~思いは~は~じめて~」という状態ですので、「今の私ってだいぶオモロな状態じゃん」という思考に至ります。この状況で未知との遭遇にワクワクしてきたという事です。ブドウ糖を摂っていたかいがありました。脳味噌だけは正常運転です。

というわけでワクワクする前に最悪の状況を想定しておきました。何分一人暮らしです。それも親戚の住む場所よりロシアの方が近い場所に住んでいます。そんなもんですから彼岸に行ったものの抜け殻は数年放置された、なんて可能性すら存在はします。遺書を机の奥深くから見やすい場所へ叩き出し、親戚に「二週間後連絡が無かったら無縁仏でいいから北海道に埋めてくれ」と連絡を入れておきました。これで安心して自分自身と向き合えます。偉い。

これで最後の心配はもうありません。さあゲームを始めようか。食べ物を押し込んで生き延びるか、押し込めずに終わるか。床ペロで確実に助からないのが厳しいところですがクリア目指して頑張ってみましょう。とりあえずこの状態に何故陥ったのかを考えてみます。「夏の暑い時期に食欲が無い」となれば一番は熱中症か夏バテが選択肢に挙がります。ですが、当時の最高室内気温は33℃ちょい。最高気温39℃最高湿度100%とかいう人が住む場所とは思えない魔境キョート(個人の感想です)で干支が一回りする歳月生きてきた経験が私にはあります。そんな経験があるにも関わらず33℃で熱中症になっていては武士の名折れ、セプクの上四条河原で晒し首案件でしょう(そんな事はありません)。実際熱中症や夏バテで見られる他の症状も見られなかった事もあり、この可能性は排除出来そうです。

となるとなんだろう…とグーグル先生に聞いてみると

おたふく風邪とか、ドライマウスとか、ガンとか、ALSとか、あとストレス

という回答を得ました。どれも見に覚えのない理由…といいたい所ですが、ストレスだけ見に覚えがありました。Twitterではぱぽーって感じな私ですが、現実世界ではそれ相応の病院に通って、投薬しながら生きています。良く考えれば最近投薬のペースも上がっていました。なるほどこれだ、逆に他の病気じゃなくてよかったものです。

早速お世話になっているお医者さんに連絡して最速の予約を確保します。それが次の月曜日。割と大きな病院でお世話になっていますのでそこまで生き延びれば点滴、最悪入院でミッションコンプリートという筋書きが出来ました。そしてストレスによる摂食障害、というそれっぽい名前の回答に至ったところで体力切れです。体力も明らかに落ちています。飲める事には飲めるので飲んで寝ました。

4日目

木曜日。ストレスという事はいつものように自分の機嫌を取ればいいという事です。とてつもなく気分屋で、常に自分の機嫌取りをしながら生きている私からすれば日常茶飯事…だったのですがそもそも「機嫌取りをする体力が残っていない」事に気付きます。人間ブドウ糖とナトリウムイオンだけでは生きていけないのです。

という事で兎にも角にも何か食べねばいけません。何故かわかりませんが今までと打って変わって食欲が暴走しています。チャンスです。色んな食べ物を少量ずつ買ってきて食べてみようとしますが、不思議な物で食べられない。買うタイミングでは確かに「食べたい」と思った物をいざ食べようとすると「ヤダ」という気分になるわけです。仏教の地獄の一つに「餓鬼道」というのがあるそうですがまさにそんな感じです。辛うじて突っ込んだスクランブルエッグも数時間後にはお手洗いに吸い込まれていきました。積みでは?という気分ですがとりあえずお薬突っ込んで寝ます。お薬はいける謎。

5日目

金曜日。ほぼ寝たきりです。体力が残っていない。生活リズムもめちゃくちゃで「3時間起きて2時間寝る」の繰り返しみたいな状態です。ボロボロ。但し前日「胃に物を入れられた」という結果を得ることが出来ました。そこからそのまま消化出来ればこちらの勝ちです。

そもそも「物を吐き出す」という行為は「毒を排出する」という、生存の為の行為であるはずです。多分交感神経系の活動なんだと思われます。となると「副交感神経系を刺激した状態で物を食べれば良いのでは?」という結論が導き出せるわけです。ここでも活きてくる生物の知識。なお正確なのかは分からない。

手元には多分副交感神経系を刺激しまくるであろう「睡眠薬」というジョーカーがありました。という事で生活リズムの改善も兼ねて「夜まで気合で待つ→睡魔が来る→睡眠薬飲む→食べる→ちゃんと寝る→勝ち」というシナリオを立てました。上手く行けば大勝利です。これまた食欲はあるので食べ物を買っておいて待機、21時頃に実行しました。

まあダメだったんですけど。しっかり2時間ちょいでお手洗いに消えていきました。なんなん…

6日目

土曜日。悟ります。といっても身体の方が急激に順応して動けるようになります。気分転換にお散歩に出かける程度にまで回復しました。ええ…

と、生命の神秘を感じていたら北沢志保がポニーテールを引っさげて襲来しました。ここでぇ???

半年前に240連ぐらいしてSFYガシャしたところなんですけどねぇ…とか思いつつ、引き抜きました。

 やっぱり現代日本の男性においてポニーテールってなかなかしづらい髪型なので普通に惹かれるものがあると思うんですよ。あと私は和服に弱い。めちゃんこ刺さったカードがやってきたというわけです。

ですが「北沢乱入!!食事チャンス!いくぞ、私の食欲を見せてみろ。」とはなかなかならないものでやっぱり絶食です。ただ、10秒でチャージ出来る系のゼリーを飲めるようになりました。正しくは「ゼリーとスポーツドリンクを1:1で混ぜて出来た液体」を飲めるようになりました。とりあえず栄養源の確保という点では大きな進歩です。

 7日目

栄養源は取れるようになりましたが、その方法が水を介するのでお腹がとても苦しくなります。常に8分目みたいな感じ。何より身体が「物を食べた」判定をしてくれないからか、栄養はとれているはずですし動けるようにもなりましたがお腹がとても空いています。早急に何かを「食べる」必要があります。

さあそこで私考えた。今の私は「物を食べられない」のではなくて何かしらの理由で「物を食べることに恐怖を感じている」のではないだろうかと。これなら水や薬が飲めて物が食べられない理由もある程度説明が付きます。食に関する心的ダメージというものにも身に覚えがあったりします。なるほどこれだ。となれば「食べ物だと思っていない物を食べればいいのでは」となります。「こんな物食べた事ないよね~だから食べ物じゃないよ~変なものだよ~体の中素通りするよ~」と身体を騙せば良いのです。どうして自分をここまで騙す必要があるのか、コレガワカラナイ。

そうと決まれば食べた事もないような物を探しにスーパーへ遠征です。「食べた事も無いし、自分が食べ物と感知しないような物なんぞあるか…?キムワイプでも買うか…?」と思って探したら

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あ り ま し た

クラゲが食用となっている事は知っていましたが食した事はありません。それに「クラゲ」と聞いて出てくるのはやはり水族館で浮いてるあの生き物の姿。食べ物と認識していません。This is it.

という事で食べてみましょう。クラゲが食用でない事を意識させる為に水族館で撮影されたクラゲの姿をガン見しながらの食事です。結果は…

い け た 。

我ながらチョロいものです。なにはともあれ「物を食べた」という事実を手に入れました。ある意味ショック療法みたいな物です。ありがとうクラゲ。ちなみに不思議な風味がしました。興味があれば是非食べてみてください。

このクラゲショック療法がうまく行ったのか、遂に固形物が喉を通るようになりました。私の勝ちです。ご飯が美味い。

8日目

月曜日。お医者さんに行きまして事の顛末を話したら、やっぱりストレス由来の物だったという診断でした。そしてお薬が増えました。やったねたえちゃん、お薬箱の中身がまた増えるよ。

ご飯も普通に食べられるのですが、久々の固形物に胃がビックリしたのか、腹痛が起きます。その昔、飢餓状態な人が多かった引き揚げ船では恐ろしいほど不味いご飯が意図的に与えられたという話を思い出しました。ただ久々の栄養の前に腹痛なぞ無いに等しいもので飯がうまい。しっかりご飯が食べられました。偉い。

 

最後に

とりあえず「飯を食えなくなった話」という文章ですので、飯を食えるようになった月曜日でおしまい。1日1食状態が止まらなかったり新しいお薬の副作用(めっちゃ眠い)がヤバかったりとまだ色々ありますが生存は出来そうなので無視です。いつか治る(のんき)。

完走した感想ですが、「噛む」という行為の重要性を思い知った感じがしました。栄養が足りてても噛んでないと食べたように感じない。不思議な物です。とりあえず「栄養はタブレットで」というディストピアのような食生活に私は適応できなさそう。

後まあ心の平穏をなんとか保つ事をオススメしておきます。といってもこれは運も絡むのでなんともいえませんが…

そして頭でも書いてますけど、「飯を食ってくれ」という事を伝えたかった。とりあえず飯食ってりゃなんとかなるので飯を食ってくれ。寝ずにイベランしてもいいから飯を食え。いややっぱ寝てくれ。

こんなにパーソナルな話を兎爺という仮面を被ってするとは思ってもいませんでしたが、兎にも角にも私のドタバタ劇でご飯の重要性がほんの少しでも伝われば嬉しいです。