usajii357’s diary

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ぷちます世界考察怪文書

 今回も今回とて元気にぷちます学をやりたいと思います。この文章は7月25日に行われました「onlineアイマス学会」にて発表した「ぷちますがく!~ぴよぴよと飛行~」を基にして展開しますのでまだの方はまずそちらからご覧ください。

 

Onlineアイマス学会発表によせて - usajii357’s diary

 

 前回の研究ではぴよぴよの体重を算出し、大型ドローンの消費電力をベースにぴよぴよが飛行で消費するエネルギーを計算しました。結果として生き物とは思えない、という物にたどり着いたわけです。結局「わけわからない」という結論に至ってしまいました。

 そこでこの文章ではぴよぴよという存在をSF的要素も存分に含みつつ色々と考察してみようと思います。妄想とこじつけのオンパレードですがSFでも読むつもりでお付き合いいただければと思います。

 

1. ぴよぴよはLUCAの子孫なのか

 「そもそもLUCAってなんだよ」という方もいらっしゃると思いますのでその説明から。LUCAというのは「最終共通祖先(Last Universal Common Ancestor)」という意味で、地球上で確認されているどんな生命体であっても祖先を辿っていけば行き着く存在です。つまり全ての生命の母、という表現も出来ます。現存している生命体のみならず、既に絶滅した生命体(正しく言うと微妙に異なるのですが割愛)にとって全ての母である存在であり、生物学で扱う生命体の全て(これもまた微妙に異なるのですが割愛)がこのLUCAの子という事になっています。

 人間は地球上に存在する(あるいはした)生命体を「生物」と名付けて定義、研究を行っています。逆に言えば、「生物学」という学問が現在対象としているのは「地球上で見つけた生命体」のみであるとも言えましょう。地球外生命体等は対象外というわけです(勿論研究していないわけではありませんが、それらは生物を基にした推定である事が多く、地球上の生命体という枠からは脱していないというのが私の見解です)。地球上の生命体というのは前述の通りLUCAの子孫でありますから、生物学はLUCAの子孫を対象としているとも言えます。ややこしい話ですが、生命体(生きているもの、としましょうか)は「生物学で扱う生物」だけではないかもしれない、というわけです。図にするとこんな感じ。

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 人間が確認出来た「生命体」を「生物」と呼んでいる、今回はこの使い分けをしていきます。

 さて、前回の研究ではそんなLUCAの子孫である生物を軸に考察を進め「生物としてはありえない」という結論を出しました。ここで一つの仮説が生じます。もし「ぴよぴよがLUCAの子孫ではない」とすれば、ぴよぴよの飛行は現実的な物となりうるのではないでしょうか。つまりぴよぴよが「今現在、生物学で扱っている生物ではない」とすれば、飛行することは不思議ではないのではないでしょうか。

 もう少し踏み込んでみましょう。LUCAというのは図でいうとオレンジ色、つまり「生物」の共通祖先でした。ぴよぴよは図でいうと青色、「生命体」に位置しているということです。つまり我々地球人が確認出来ていない「生命体」であるという説です。何をバカなと思われるかもしれませんが、現在確認出来ていない生物なんてごまんといると言われていますし、人間が到達出来ないような場所に生息している可能性もあります。ぴよぴよは既存の「生物」に縛られないような存在である、というのがこの説の趣旨です。

 

2. そもそも地球なのか

 そんな中、最近発表されましたデレステ5周年記念CM一ノ瀬志希ver.にて衝撃的な描写がありました。

https://www.youtube.com/watch?v=LDk8LdqCeF8

 そう、「地球らしき青い天体と、月と思しき天体が描写」されたわけです。これによりLippsが遊んでいたあの世界は地球上ではないのでは?「事務所全員でバカンス」という設定からシンデレラガールズの世界は地球上ではないのでは?もしやアイマス世界そのものが地球上のお話ではないのでは?という論争が界隈(私1名)の中で活発に行われました。ここではCMで描かれた世界とぷちます世界が同じであると仮定し、CMの描写からぷちます世界について考察していこうと思います。

 

2-1. ぷちます世界コロニー説

 ぷちますは人為的に宇宙空間に作り出された居住できる空間(=コロニー)でのお話という説です。ガンダムシリーズマクロスシリーズでお馴染みのコロニーがアイマス世界にもあるという説です。よく考えればミリオンライブで宇宙遊泳をする律子のカードがあったりしますし、全くの見当外れというわけでもなさそうですね。話を戻して…ここで考えないといけない事としては以下の通りです。

・どのようなコロニーなのか。CMを見るに重力を発生させ、外からの光を取り込み、海があり、雲が出来…とほぼ地球と同じ環境が再現されているようです。今のところそのようなコロニーは提唱されていないようですが、どのような技術を使っているのでしょうか。

・どこにあるのか。地球と月(大きさが大体4:1で描写されていたことから仮定)が見える場所である事は確定ですが、どのあたりにこのコロニーは建設されたのでしょうか?コロニー建設には周辺天体の重力バランスが大きく関係します。また地球と月がCM内で見られるような大きさで、かつ約4:1の大きさで見えるようなポイントを通る必要もあります。このコロニーの周期軌道も割と謎です。

 一方でもしぷちます世界がコロニー内であったとしても、地球環境が再現されている以上、ぴよぴよの飛行に大きな影響は与えない事になります。以上よりぷちます世界が「地球人が地球周辺に作ったコロニー」であったとしてもぴよぴよはやはりありえない飛行を行っている事となるわけです。

 

2-2. ぷちます世界地球以外の天体説

 ぷちます世界はそもそも地球ではないという説です。ぴよぴよ地球外生命体説というわけですね。そもそもぷちますという作品では地球上では有りえないような描写が数多く存在しています。瞬時に筋肉を膨張させるプロデューサー、自らよりはるかに大きな魚を仕留めるやよい、どうなっているのかわからない無人島の存在、謎の生命体スペパププの存在…本当に謎でしかない。となればそもそもぷちますは地球上のお話ではなく他の星のお話なのでは?という説は一理あると言えます。

 そもそも地球外生命体がいるのかという話ですが、今のところ確認されていないというだけでいる可能性は0ではありません。「銀河系に存在し、人間と交信する可能性がある地球外文明の数」を算出するドレイク方程式というものがありまして、考案者のドレイクはその計算結果を10としています。実際にケプラー442b、ケプラー186f、グリーゼ581cと生命が存在出来る可能性がある環境(ハビタブルゾーンと呼ばれます)にあるとされている惑星はごまんと発見されているようです。

 というわけで地球外生命体が存在する可能性はありますし、地球外文明が存在する可能性やそれがぷちます世界である可能性はあるわけです。こうなるとぴよぴよは1章で示した画像で見るところでいう「生物(オレンジの部分)」でも「地球上の生命体(青の部分)」でもなく、「地球外生命体(灰色の部分)」に該当するとなります。つまり、ぴよぴよは「生物」ではない=LUCAの子孫ではないという、1章で示した内容と同じ結論が導き出せる事となります。やはりぴよぴよは「生物」ではないわけですね。

 

3. マルチバース理論とぴよぴよ

 最後に思いっきりSFな仮説を展開していこうと思います。結論から申しますと、「ぷちます世界は我々の宇宙に存在しない」という説です。順を追って説明していきましょう。

 まずはマルチバースや多元宇宙という概念について説明します。これは我々が存在している宇宙とは別な宇宙が無数に存在しているのではないか、という概念です。有名どころですとホーキング博士が提唱していましたし、ウルトラマンシリーズやスパイダーマンシリーズといった物語で頻繁に導入されている概念です。宇宙の誕生がそもそもよく分かっていないわけですが、それが一回切りの現象だとは考えられない、宇宙には「外」があって、そこには無数の泡のように様々な宇宙が存在しているという考えです。宇宙ごとに原子構成や次元といった世界の根幹を成す物が異なっているのでは、平行世界のように全ての宇宙に似たような存在が等しく存在するのでは、と色々な仮説が提唱されています。実際の所「提唱」の域を出ない、言い方は悪いですが「妄想」とすら言えてしまう内容であるわけです。非科学的な主張でありますし、批判的な意見も沢山あります。でもワクワクする内容であることは間違い有りません。私こういうの大好き。

 というわけでこのマルチバース理論をぷちます世界、ひいてはアイマス世界に適応してみようと思います。まずはぷちます世界について。

 ぷちます世界は我々の宇宙とは違う宇宙にあるという仮説を立ててみましょう。他の宇宙にあるという事で物理法則が我々の宇宙とは全く違う可能性がかなり高いです。となればぴよぴよがふよふよと涼しい顔で飛んで、はるかさんが水をかけられると増える事も「ぷちます世界の宇宙では一般的な事」なのかもしれません。たまたまはるかさんがフォーカスされているだけであの世界には水を被ると増える生命体がうようよと存在するのかもしれませんね。

 もう一つ、アイマスマルチバース理論を当てはめると上手くいきそうな事例が存在します。それがNestle氏によって提唱されました「ダイマ方程式」との親和性です。

 「ダイマ方程式」というのは「対象アイドルの実像A」を基に、ダイマをしたプロデューサーXとそれを受け取ったプロデューサーYの持つ尊みを数式化したものです。詳しくは氏のブログで。

実在性プロデューサー - 二輪と写真と珈琲と偶像と

 ここで大事なのは「各プロデューサーが持つアイドル像は異なっている」という事。アイドル像のみならずプロデューサー設定やアイドルを取りまく環境などの世界観までもが異なる事もあります。二次創作が最たる例でしょう。この現象にマルチバース理論を導入してみます。

 マルチバース理論では「全ての世界において似たような存在がいる」という仮説があります。例えば宇宙Aに兎爺という人間がいるとすれば、宇宙BにもCにも兎爺という存在がいるのではというわけです。そしてそれぞれは似通った存在でありますがちょっとずつ違うとされます。兎爺Aは北沢志保Pであっても兎爺BはジュリアPで兎爺CはエミリーP、みたいな感じでしょうか。

 ここでダイマ方程式を思い出して当てはめてみましょう。同じ「プロデューサー」という存在でありながらも目線が少し違う存在が並行して存在する、まさにマルチバース理論です。つまりプロデューサーAは宇宙Aの住人、プロデューサーBは宇宙Bの住人といったような話になります。我々プロデューサーは同じ「プロデューサー」という存在でありながら「違う宇宙」に存在するが故に少しずつ「違いが出る」という理論が成り立ちます。我々は皆平行世界の住人というわけですね。マルチバース理論とアイマス、そこそこ親和性があるのではないでしょうか。

 

最後に

Q. 何言っているの?

A. 私にもわからん。

 妄想に妄想を重ねた怪文書を錬成してしまいました。我ながらよくこんなにわけのわからない内容をひねり出せたなと感心してしまいます。

 一応弁明をしますと、ぷちますにこんな事を考えてしまうような描写が大量に存在するというのがあります。物理学、生物学、地学といった人間の叡智を完全に超越した描写が多すぎるわけです。それらをなんとかクリアするにはこういったぶっ飛んだ内容にたどり着いてしまうのも仕方のないわけです。本当か?そんな叡智を越えた描写というのは漫画を始めとした創作物で頻繁に使われる内容ではあるのですが…

 ぷちます研究というのはまだまだ未知の分野が沢山存在します。無人島の謎、やよいの怪力、ゆきぽの穴掘り、まこちーの体重……ぷちますという作品に触れる一つの足掛かりとして「ぷちます研究」という方法はいかがでしょうか?お待ちしています。タノシイヨ