usajii357’s diary

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第2回アイマス学会in札幌の感想とか

 去る2月22日、第2回アイマス学会in札幌に参加してきました。とにかく、すごく楽しかったので日記がてら色々思い出を書こうと思います。

 

・発表に関して

 学会なわけですから、メインは発表なわけです。特に新人Pな私(といってもPになってから2年半経ってるんですが…)にとって色んな知見を得る機会は本当にありがたい話でした。偉そうに申し訳ないですが、発表や閲覧させて頂いた資料に関しての感想などを書こうと思います。

 

・KeyPさん 「如月千早と物語/如月千早の物語」

 如月千早という歌姫の持ち歌には少女性を持つ「童話」の意匠が含まれていて、そこから千早さんの「自立の決意」を読み取ることが出来る。また、765AS名義の歌はほぼ日本語の題名がついており(逆にミリオンは全部英語)、次のM@ster Artist 04がどうなるのかが注目される、というものでした。

 千早さんの曲が好きでよく聞いていたのですが、全く気づきませんでした。流石は歴戦のPさん、といったところでしょうか。彼女と長い間歩んできた強さを感じました。とりあえずおっしゃられていたようにもう少し気軽にASに触れようと思います。レジェンドなんかじゃない、彼女たちも進み続けているのですからね…

 余談ですが私は千早さんがとても好きです。AS系統はアニメとアイマス2にしか触れてないのですが、彼女が前に立ちふさがる大きな障壁を乗り越えていく様子に憧れています。多分大好きだと言い続けはしますが、Pは永遠に名乗らないだろうなぁ…

 

・朧灯Pさん 「シンデレラガールズにおける『未完成の歴史』」

 シンデレラ特有の状態である「声が聞こえない」「ソロ曲無い」を紹介しつつ、そんな状態だった一人、藤原肇ちゃんの担当として、アイドルの声が聞こえるようになった時、ソロ曲が付いた時の喜びを共有するというものでした。声が聞こえて、ソロが付いてなお高い目標を見据える姿はまさにアイドルと共にトップを目指すプロデューサーそのものだったと思います。

 変な表現ではありますが、シンデレラの問題点といわれるようなものですらも利用して楽しもうとされている姿勢に感銘を受けました。申し訳ない事に一瞬ネガキャンなのか?と身構えてしまいましたが見当違いもいいところ。シンデレラという少し特殊な状況の中でプロデュースを目一杯楽しまれている事がヒシヒシと伝わってくる、大変面白い発表でした。私がシンデレラの担当である道明寺歌鈴ちゃんを知った時には既にボイスが付いていたのでボイス実装の喜びを知りませんし、未だにソロ曲が来てないのでその喜びもしりません。ですが、この発表を聞いて私も味わってみたくなりました。歌鈴ちゃんにソロ曲をあげたい。総選挙頑張ろう…

 あと、大阪から魂戻ってこないデレP達を想定して、M@ster Songに紅を選択して更には利用していくスタイル大好き。

 

・邪険人格Pさん 「あいとは」

 デレの楽曲、「あいくるしい」に3つのバージョンが存在する事を紹介した後、それぞれのバージョンについての考察を紹介して下さいました。どのバージョンも未成年の歌唱であること、少女が「愛」を知って大人になっていくこと、そして「あいくるしい」は「アイドル」という新婦を「プロデューサー」という新郎が「舞台」という結婚式の曲でないかという考察を展開されていました。

 目から鱗とはかくありなん、といった気分でした。あいくるしいという曲に「アイドルとP」という視点を盛り込む事は全く想像していませんでしたし、まさか結婚式とは…こういう見方が出来ない人間なので大変参考になりました。後、「友情」の歌として夏来と旬がカバーするという案にわかりみしかなくて辛い。女性曲を男性が(逆もしかり)カバーするとまた違う世界が見えそうで面白そうです。合同プロミでやらないかな…

 

・夢見の生霊Pさん 「“おもしろくん“さんからのお便りです」

 「O-Ku-Ri-Mo-No Sunday!」に関して、オクシモロンという技法を多用しながら久川姉妹の特徴を紹介するような歌になっているんだ、という事を「自己愛」「対象愛」をキーワードにしながら1フレーズ事丁寧に解説してくださいました。

 O-Ku-Ri-Mo-Noは初めて聞いた時から好きでずっと聞いていたのでダブルミーニングあるなぁ…程度には思っていたのですが、ここまで仕込まれているとは…といった気分でした。まさに二人の「名刺」だったんだな、と思います。ここまで仕掛ける作曲作詞家さんとそれに気付く生霊Pさんの凄さを感じました。私には無理だわ…こういう発表を聞くとその曲の聞こえ方が少し変わって、更に素敵に聞こえてくるのでもっともっと聞いてみたいと思います。

 

・おがナモンPさん 「Purole Mirage

 なんとなくつかみどころの無い摩美々ちゃんについて、親との関係や紫色の髪の持つ意味なんかを紹介してくださいました。アイドルになる事とパープルに髪を染める事のちょっとした関連性なんかを学びました。

 「シャニマスは宇宙」とおっしゃっていましたが本当に宇宙かと思うほど底が見えないので、こういった紹介はありがたい限りです。なかなか全員のカード引いてtrue制覇する事なんて出来ませんからね…また、代役発表だということでしたがそれを感じさせない熱意を感じました。シャニマスはいいぞ。でもtrue垂れ流すのは反則だと思います(

 

・ソフテニマンPさん 「歌に込めた“アイドル“という旅」

 歌織さんのソロ曲に関する紹介でした。アイドルとしての再出発という意味を持った「ハミングバード」を歌う事でアイドルとしての欲が出てきた歌織さん。そしてアイドルとしての喜びを歌った「MUSIC JOURNEY」。まだまだ旅の途中ですが、そんな彼女の行き先への期待が詰まった発表でした。

 歌は人生そのもの、という歌織さんが今度どのような曲を歌っていくのか、どんな旅路を見せてくれるのかが大変楽しみです。大分気が早いですが、次の歌唱力がどのようになるのかが気になるところです。可愛いに極振りした曲とか聞いてみたかったり…

 

・ゆうかPさん 「SideMの清澄九郎君について」

 彩のメンバーである清澄君に関する紹介でした。彩の中で実は一番背が高い事、祖父との茶道の方向性の違いに苦しんでいた事、ユニット以外のメンバーとの関係性がある事等を学びました。

 私をsideMに落としたのは4th1日目の「和風堂々!~WAnderful NIPPON!~」でした。その美しさや世界観に引き込まれた事を昨日のことのように覚えています。そういう事もあり、清澄君についての先輩Pからの説明は大変ありがたかったです。彩の曲は本当におしゃれでいいので聞いて欲しいし、清澄君のソロの透き通った、まさに彼を体現したかのような曲調は315なので聞きましょうね…大好き。後、夢女子に優しいのすごくよくわかる…とっても優しいんですよね彼。

 

・POCHA Pさん 「ポッチャマとみる松永涼の魅力」

 涼さんの魅力について、POCHAさんが大好きだというポッチャマと共に見ていくという凝った発表でした。涼さんとの出会いや歌への思い、お嬢様だったという過去や「孤独」への言及など涼さんへの愛を感じるものでした。

 ポッチャマをいい塩梅に配置する事で面白おかしい発表になっていましたが、私が一番印象に残ったのは涼さんへの溢れんほどの愛でした。涼さんに関するお話を聞く機会があんまりなかったので、涼さんの新しい一面をたくさん知る事が出来ました。ポッチャマありでも無しでもいいので、その感情をどんどんぶつけてきていただきたいですね。

 

蜜柑餅Pさん 「一ノ瀬志希は告らせたい…?~ギフテッドの人生嗅覚戦~」

 志希ちゃんという、難しくて偏見をもってしまいがちなアイドルの紹介でした。志希ちゃんのビジュアル面を存分に紹介しつつ、彼女のミステリアスさ(?)を様々なコミュを引用しながら説明してくださいました。最終的に「分からないけど、分からない事が一番彼女をわかっているのかもしれない」という、一見矛盾しているにもかかわらず筋の通った結論を見せていただき、大変興味深かったです。

 シンデレラのみならず、キャラの濃いアイドルは思い込みが強くなってしまいがちだと思います。失踪、ギフテッドという濃いキャラを持つ彼女を見直す良い機会となりました。あと顔がいい。Pの匂いにつられてアイドルになった彼女が割と勘違いしそうな言葉を投げかけてくる点も再発見させられました。あと顔がいい。興味が続かない彼女が何年もアイドルを続けているのだからアイドルをやめようとは思わないんじゃないか、という考察も納得させられるものでした。あと顔がいい。

 

・るこPさん 「幽谷霧子と擬人法」

 かなりのものに「さん」付けする霧子さん。そんな彼女が「何故」さんづけするのかという発表でした。彼女が小さい頃一人ぼっちだった事、子供の面倒を良く見ていた事、周りとの繋がりが多かった事から「寂しいけど幸せ」「感受性が高いという優しさ」と持っていて、それが無機物にも共感してしまう優しさに繋がった事を紹介してくださいました。

 細かい描写が多いシャニマスだからこそ出来た発表だろうと思います。霧子さんの優しさを「個性」で終わらせず、過去にヒントを探しにいく様はまさに「プロデューサー」。コミュで多用されるコデマリに注目したり、コミュの声調を聞いたりと様々な方法で考察を行っていらっしゃったのは素晴らしいの一言です。

 

・ありのりPさん 「真美『と』亜美のお話」

 一括りにされやすいあみまみコンビ。他のアイマス双子コンビと違い、声優さんが一人だったり、何かとペアになるような設定がされていたりと「ペア」として見られがちですが、最近公式CD等で別名義として記載されているように別々の二人の人間なのです。真美「と」亜美として彼女たちを見てみて欲しいというメッセージを感じました。

 確かに彼女たちは何かとペアです。割と似ていて見間違える事もしばしば…思えばプチもコンビでした。でも一人ずつの「2つの物語」があるはずで。そんな当たり前だけれども見落とされがちな内容を思い出させてくれるようなものでした。とりあえず見分け方覚えます…

 

・庵原Pさん 「モチーフから見る天ヶ瀬冬馬

 冬馬は神の子では?という問題提起の元、その名前や特性を解剖していくというものでした。誕生星座である「うお座」からイエス木星との繋がりを、「天」から運命性を、「冬馬」からキリスト教使徒でイエスやユダとの双子であるともされるトマスとの関連性を、そしてユニコーンを想起させるかもしれないという説を続々と見せてくださいました。ここまでしておいて結局「高校生だよね」と持ってくる発表はお見事です。

 何分宗教学をやっているのでかなり面白かったです。例えばイエスの復活とジュピターの復活を関連させたり、使徒トマスの特異性に着目したり。まさしく深い愛が成せるもの…ユダを挙げたのが個人的にツボでした。ユダは裏切り者として有名ですが、ユダの福音書の発見等により「実はイエスの本意を汲んで彼を売り飛ばしたのでは」という研究すら行われる存在です。昔はボスとして嫌われる彼らが今はアイドルとして再評価され、共に輝いている姿が少し被るかなと思います。宗教学系統の研究発表という事で勝手にシンパシーを感じていました。

 そして何よりも「冬馬というアイドルは人をここまで熱中させるのだ」という事を庵原さんの熱意からひしひしと感じました。ネタに振っているように見えて、「余りの魅力に宗教的要素を持ってこないと説明つかないのでは?というほど冬馬の魅力」を存分に紹介されていたように思います。熱意といえば学会中冬馬イベント走っていらっしゃいましたからね…(それでいてちゃんと話聞いてメモ取っているあたりが凄い)。私も感化されたのでボチボチ走ろう…

 

・ごまりんPさん 「ミリオンライブ、篠宮可憐について担当Pの視点で語る」

 可憐ちゃんに関する紹介でした。匂いに敏感、だけでなく五感が敏感らしい事や臆病な一面がある事、仲間という大切なものを手に入れた事が丁寧に示されていました。また、昔はやんちゃだったことや両親に可愛がられるあまり過保護気味に育てられた事等を丁寧に示されていました。

 話すのが苦手をおっしゃっていた覚えがありましたが、お話されたい事が簡潔に示されていて非常に分かりやすかった。曲が良いのは全くもってその通りです…私は「彼氏になってよ」が本当に好き。

 

・かのPさん 「カワイさの理由」

 輿水幸子ちゃんという、「カワイい」アイドルに関して全体的なお話を伺いました。「ボクが一番カワイい」という言葉が最大のキーワードとなることから、幸子ちゃんを理解する事で「カワイい」を理解する事を目標に据えるという方法非常に論理的でした。そして幸子ちゃんの要素として「前向きさ」「幸せさ」「依存かと思えるほどのPへの信頼」を挙げていらっしゃいます。結局のところ「ハピガ!」を聞け、という結論に至った事が面白かったです。

 「幸子はわかりやすい」といった言葉を多用されていた事が印象的です。「実は~という面が」という発表の中で異彩を放っていたように思われます。ですがそれだけ彼女がPに素の自分を見せている事や、彼女を表すのにピッタリな曲を持っている事がよく伝わりました。

 

・KOH Pさん 「銀河図書館から見る鷲沢文香の世界観」

 銀河図書館の世界観に合わせて暗くなっていたもので、メモが残せてないのですが…活発に歌詞考察が行われる銀河図書館についての考察を見せていただきました。彼女が物語を「紡ぎたい」と思っていた事、銀河図書館はそんな彼女が紡いだ物語である事、彼女が一人の世界からPやアイドル仲間、ファンに求められる世界に移った事が書かれているんだ、というお話でした。

 プチでれらを使った画像が非常に凝っていて、内容理解に大変助かりました。他にどのような考察があるのか、少し調べてみようと思います。

 

・和海Pさん 「都築圭という人」

 謎多き(?)アイドル、圭さんについてその前職である作曲家と、作曲家生活において重大な存在であった「伝説の歌姫」の存在。歌姫引退後、「生きる為に歌を作る」事をしていた圭さんが麗さんという新たなパートナーを得た事。様々な演技のお仕事を経験する事で様々な顔が出来るようになった事。そして「歌の為に生きる」ようになった事を丁寧に紹介してくださいました。

 圭さんの歌はまさに光。ソロが本当に美しいのですよ。CD音源という視覚情報が無いものですら美しさを、光を感じてしまう。そんな彼になる為に、麗さんという存在がどれだけ大切な存在なのかはゲーム内から読み取る事は出来るので是非Mをやって…再度笑む男達は本当に輝いているから…

 アルテに「コールバンバン」な曲が来てみてほしいという気分はよくわかります。別事務所ですが担当の歌鈴ちゃん。彼女はいわゆる「可愛い」曲しか歌ってきませんでしたが、「義勇忍侠花吹雪」という盛り上がる曲を歌うようになってから非歌鈴Pからの認知度が割と上がったように思います。このように、じゃんじゃんに盛り上がる曲の強さっていうのはあると思います。特にアルテについてよく知らない方へのインパクトは大きなものがあるでしょう。5周年のユニット曲に期待したいですね(でも、しっとり曲来ても泣いて喜ぶのだろうなぁ私…)。

 また、わざわざ関東から来られたというお話を伺って目が点になりました。それも日帰りだという事。とてつもない熱意を感じました。お話させていただけてありがたかったです。

 

クオリアPさん 「『依田芳乃』という存在~南西諸島に見るシャーマン文化から読み解く~」

 摩訶不思議な力を持っているのでは?と思ってしまう芳乃さんについて南西諸島のシャーマニズムを引用しつつ説明をされていました。彼女をユタと定義した上で、「ばば様」との血縁関係の問題、神社の娘である歌鈴との宗教観の相違、髪型から見る心情変化等を15分ピッタリで説明してくださいました。まさにプロ。

 実はこのテーマを聞いた瞬間に私は南西諸島のシャーマニズムに関する書物を2冊ほど借りて、読んで臨んでいたりします。南西諸島におけるシャーマンはまさしくユタこと神人なのですが(ユタと呼ばれる事に抵抗があるシャーマンが多いらしいのここからは神人と記述)、神人からどうやってアイドル論に持ってくるのかに大変興味を持っていました。神人として、神的存在の導きからアイドルになったものの、髪型の考察から今は彼女自身の意思でアイドルとやっているのだという結論はお見事としか言いようがありません。

 クオリアPさんには同じ歌鈴Pさんである事、研究に宗教的要素を含んでいる事、組んでいるガンプラの趣味が似ている事から勝手に親近感を覚えていましたのでお話させていただきたいな、と思っていましたので実際にお会いしてお話させていただけて嬉しかったです。まさに「ナイスガイ」で素敵な方でした。義勇忍侠警察としてもお疲れ様でした(活動はこれからも続くかもしれない)。

ちなみにですが読んだ本を書いておきます。

・「シャーマニズムの世界」第5刷、佐々木宏幹著、講談社、2000年

・「琉球宗教史の研究」初版、鳥越憲三郎著、角川書店、1965年

 

・一文Pさん 「How do you like ALSTROEMERIA?」

 シャニマスの1ユニット、ALSTROMERIAの一人一人についてアイドルになったきっかけや他のメンバーとの関係性を細かく説明してくださいました。また、ユニット名の元となったアルストロメリア花言葉からユニットを説明する方法はお上手でした。時間はオーバーしていましたが、まあせんぶり茶飲んでいたのでヨシ()

 アルストロメリアというと家族のような形容が成される事が多いですよね。私もその印象が強かったのですが、仲良しだけでない、ユニットとして切磋琢磨している事が伝わってきたと思います。シャニマスは何分ボリューム感たっぷりなので伸びる気持ちはよくわかります。15分に納めるのって難しいですよね…(ちなみになんですが、私の配布したレジュメ資料を読んでみたら17分かかりました)。北海道だからこそ出来るネタなんかも練りこまれていて大変面白い発表でした。司会の忖度入っていましたけど

 

・ゆさPさん 「学生が語るS.E.M」

 理由あって教師からアイドルになったS.E.Mの三人について、まさに教えられる側である学生としての立場からの発表でした。割と合同ライブへの出演が多いS.E.Mだからこそ、そのアイドルとしての魅力を知ってもらいたいという思い。S.E.Mというユニットの始まり。「アイドル」という学問を追い求める姿。S.E.Mに落としてやる、という思いを感じました。

 sideMに落とすならS.E.Mか神速、といわれるようにsideMの切り込み隊長のような一面を持つS.E.Mですが、その「キャラクターとしての魅力」を知ってもらう機会って実はあんまりないのかもしれません。そんな彼らの「理由」は本当に素敵です。とりあえずアニメを見ろ…また、卒業ライブへの出演イベントとゆさPさんの卒業が重なったというお話が素敵でしたS.E.Mからのエールを胸に卒業…そんな卒業したかった…一生の思い出になりそう…

 あとこれは私事なのですが、S.E.Mはソロがほんとマジでいいので聞いて…(語彙力消滅)あとサマホリもいいぞ。

 

・ふるつきPさん 「『秘密の過去を持ちフリーターから華麗に転身!』アイドルマスターsideMの元アルバイト王子様ユニットBeitについて」

 元アルバイトとしての過去を持つ3人ユニットBeit。そんな3人にはもう一つの「理由」がある事を紹介してくださいました。家との確執からコンビニバイトをしていた恭二、某国の王子として跡継ぎ戦争から逃れ着ぐるみバイトとしていたピエール、そして元ヤクザだったものの、育ての親であった叔父の影響で花屋としての道を選択したみのりさん。3人がそんな過去を否定せず、「過去が未来を輝かせる」事を理解して輝いている事を簡潔に示してくださいました。

 ガチPで古参PでもあるふるつきPさん。そんな方だからこそ、Beitの「何を伝えたいのか」がご自身の中で固まっていらっしゃったのを感じました。Beitはアニメでも詳しく描かれていましたが、その「理由の理由」が示されていたのは恭二とピエール。みのりさんがヤンキーだった事は知ってはいましたが朱雀との関係があった事は知らなかったので勉強になりました。

 

・ListenPさん 「Twinkle photosynthesis」

 ダンベルに君主論というなかなかのインパクトとその自信(というべきなのか?)から最初はあまり良い印象を受けなかったというListenPさん。そんな彼女自身の成長を見守っていくにつれて気付けば担当になっていたというお話は面白かったです。また、彼女の上昇志向について「名家の生まれなのでは」「他人からの期待に答えようとしてきたのでは」「ノブレス・オブリージュなのでは」という考察を展開されており、大変興味深かったです。

 担当なんて「気付けば」なっているものなのかもしれません(私もそうでしたし)。そんな「気付けば」を言語化する力に尊敬を覚えました。また、「妄想だが」という前置きを付けながらも論理的な考察を行っていらっしゃったのが印象的でした。

 

 

・ぱにろくPさん 「木下ひなたの『田舎』と『リンゴ祭り』に関する地誌学的研究(要旨)」

 ひなたちゃんが北海道出身であることから「ひなたについて知ってほしい」という熱意を感じました。リンゴ農家である事とリンゴに関する祭りで社長に出会った事から候補地を絞り、実際に取材に行く姿勢は見習いたいと思います。

 

めろんソーダPさん 「量子柚学:喜多見柚の学年不確定性における量子力学的考察」

 まさに怪文書あの論文叩きつけたお前が言うな。柚ちゃんの設定の揺れを量子力学と使って真面目に(?)考察するという内容は非常に面白かったです。量子力学を引用する事で様々な解釈を受け入れようとする姿勢に学ぼうと思います。

 

・かめぴPさん 「百合子学 会誌vol.21」

 これが怪文書ですかだからお前が言うな。百合子ちゃん一人に注目した上でカード毎にデータ抽出したり、頬で寝る為に考察を深めたり、別アイドルと共に研究したり…やっぱり怪文書ですね。こういう文章は好きなのでもっともっと読んでみたいですね。

 

 総じてレベルが本当に高かったです。各々が「好き」を抱え、「好き」を理解する為に様々なアプローチを取り、その「好き」を表現する様はまさにプロデューサーだったと思います。「担当Pの当たり前は他Pの当たり前でない」という言葉がありますがまさしくその通りで、知らない事がたくさんあるんだな、と改めて感じました。

 

・私の研究について

 明らかに「異様」でした。そもそも担当について全く触れていないですからね…今回、宗教的要素をふくんだ研究は2つありましたがあくまでも「手段」でした。一方私のものは宗教的要素を「目的」にしたものでしたので、似て非なる物でした。まあ、私は勝手に親近感感じていましたけど…

 配布資料として他の資料の隣に並べていたわけですが、1枚資料だった周りを横に2種計8枚。ぶっちゃけ10部も持って行って下さればいいかな、と思っていたのですが、25部も売れてしまった…私の資料を機に研究者が増えてくれたら…いいなぁ…

 「修士論文飛んできた」「一人だけ北九州の人がいる」といったお言葉も頂きました。北九州学会を何だと思っていらっしゃるんだ。北九州学会に触発されて作ったので当たり前ではあるのですが…他にも色々な評価を頂きましたが、割と好意的で嬉しかったです。ダイマ合戦としての学会の中に一つぐらい狂気かと思われるような概論研究があってもいいじゃない。何はともあれ、私の資料を展開させて頂き本当にありがとうございました。

 怪文書本体に関してはとりあえず個人で公開します。発表しないにも関わらず発表原稿まで組んでいたので、それをまとめてブログにするかもしれません。また、ブログに上げたあとがきまでが発表、みたいな一面があるので読んでいただけると幸いです。長いもんだから無理強い出来ないのですが…

 とりあえず「私の資料が一番怪文書だった」と声を大にして叫びたいと思います。ちなみにですが、私はバリバリの生物系の人間です。畑違いの人間であれが書けるのですから、是非とも気軽に飛び込んでみて下さい。

怪文書はこちらから…

https://drive.google.com/open?id=1lvW-UvhaRXq1q8HXPqwX5imLiwgSV9t4

 

・最後に

 まあ楽しかったです。気付いたら10時間経っていた、なんて経験は久しぶりでした。また参加させていただきたいな、と思います。そんな中、次の8月にやるかもしれない…?という事が発表されました。もしやるのであれば函館から飛んでいくしかないですねこれは。

 どうやら北九州味が強い発表だったらしいので今回の資料片手に北九州学会に殴り込み乱入しに行ってみたいなぁとも思っていたり…

 発表させていただける機会があれば参考文献に17冊も書物持ってこないものにしたいとも思っていたりします。今回の研究に実質2年かけているのであのクオリティを半年で作り出すのは無理…というかしんどい…というわけで今度はカジュアルな物を書きたいですね。具体的には…

・奈良生まれなのに標準語な歌鈴ちゃんの方言問題

・sideMに引きずり込みに行くだけの発表

・好きな曲の考察とか

 後やるとすれば宗教学ですかね。ネタのストックが割とあるのでやろうと思えばなんとか…

 

 最後になりましたが、改めて素敵なお話を聞かせていただきました。たくさんの方にもお会い出来ました。資料展開までさせて頂きました。本当にありがとうございました。

 

追伸(2020年3月6日)

 このブログは私が発表を「私見で」まとめたものに過ぎません。思い違いがあるかもしれません。というかあると思います。

 そんな中、発表者ご自身による発表内容の紹介がボチボチ上がってきています。是非ともそっちを見てください。私が把握できているものを下に添付しておこうと思います。(敬称略)

「29. 学会発表の話.#アイマス学会in札幌」夢見の生霊

https://lonelyaisle-510.hatenablog.com/entry/2020/02/24/200014

「【エムステ】モバの住人がエムステで初・衣装完凸」庵原

https://iohara.hatenablog.com/entry/chocolatenight

篠宮可憐について 担当Pの視点で語る」ごまりん

https://drive.google.com/file/d/1oYugc-k5yztK2_SCO2I6fQF7Be2djn7P/view

「銀河図書館から見る鷲沢文香の世界観」KOH

https://koh-2323.hatenablog.com/entry/2020/02/26/232929

「How do you like ALSTROEMERIA?」一文

https://drive.google.com/drive/folders/1NzWUcnwi1cQ5KdvcV6E3O82xQQllQYkJ

アイマス学会in札幌の発表内容とか軽い感想とか」ゆさ

https://note.com/yusa_subcul/n/n0074fdfc3533

 

 また、学会運営から発表風景の動画が公開されます(予定)。皆様の熱意が存分に伝わると思いますので、お時間ありましたら是非とも見てみてください。